2019年06月03日

足が速かったんです。K.K ㊴

 嘗て運動会は秋にやるものと相場が決まっていたが、最近は5月に行われるところが増えてきた。残暑が厳しい9月を避けるためだが、5月の気温が観測史上最高を記録したなどというニュースを聞くにつけ、どっちもどっちかなと思う。我々の頃は、肌寒さを感じていたような気がするのだが…。
 運動会と聞いて、拒否反応を示す人は多いと思うが、私は、前日には運動靴を新調するほど楽しみにし、大好きだった。幼少の頃から、背が高くスリムで足が速く、毎年リレーの選手にも選ばれていた。バトンが次々と手渡され、だんだんと自分に近づいてくる、あの心臓が飛び出るほどのドキドキ感がたまらなく好きだった。そして、大歓声の嵐の中で、好きな女の子にええとこをみせちゃろうと思いながら、風を切って走る爽快感が大好きだった。だが、好きな女の子の視線の先は、私ではなかった。
 中学では中体連と称する、萩市近郊の生徒が第一中に集まり、陸上競技会が開かれた。バスケット部に身を置きながら、県体で総合優勝するほどの強豪陸上部の正規リレーチームで2走か3走を任されるほどだった。そうした、花形の時代は、周りの男子がだんだんと自分の身長に追いつき、追い越すころには終焉を迎え、その後二度と訪れることはなく、祇園精舎の鐘の声が悲しく響いてきたものだ。
 青春時代に味わった挫折感も今では懐かしい。
posted by ハロフレ at 16:23| Comment(0) | 日記
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